それから私たち四人はもう少しだけ話をして解散する。
私も昴に家まで送ってもらう。
「夏休み、どこに行きたい?」
「え?」
「若菜にはあんなこと言ったけど、でも実は俺も楽しみにしてるんだよね」
冬華と一緒にいれる時間が沢山あるしね。
笑顔で言う昴に私の胸がキュンとなる。
なんて嬉しいことを言ってくれるのだろうか。
ああ…ヤバい。
もう昴のこと、好きすぎる。
「わ、私も…夏休みが楽しみだよ。行きたいとこ考えとくね」
昴にそう言うとクスリと優しい笑みを浮かべ、私に顔を近づけてきたかと思えば、私の唇に触れる。
「…っ!?」
「冬華、可愛すぎ」
にっと笑う昴に私はかぁっと顔が熱くなる。
たまに昴は大胆なことするから、心臓に悪い。
しかも外だし…
周りに人がいなくてよかったけど…


