何でストラップがここに…


さっきまではなかった。


ってことは今、考えられる可能性はひとつしかない。


佐伯だ。


あいつがこんな女子っぽいもの…似合わねー。


軽く嘲笑しながら、その時には俺の頭の中に、もうある考えが浮かんでいた。


明日からこれを使えば、面白いことになりそうだ。


一人笑うと、そのストラップを持って、俺は今度こそ教室を後にした。