明日、佐伯に文句のひとつやふたつ言ってやるか。


教室を出ようと入り口に向かう。


その時、足下に何かシャラッと音がした。


「……?」


視線を下に向けて、音の正体を確認しようとする。


…ストラップ……?


そこに落ちていたのは、ストラップだった。


リボン形で、ラメの入った綺麗な淡いピンクとブルーが程よく混ざり合っている、いかにも女子が好みそうな感じの物だ。