スキ、キライ、スキ?

何とか立ち上がり、今ぶつかった相手に私は声をかけた。


だ、誰かな…ぶつかった人。


運命の出会いかどうかは分からないのに、妙に意識してしまう自分がなんだか恥ずかしい。


「あの、ごめんなさい。大丈夫ですか?」


よく見ると、目の前の相手は、私と同じ制服を着ている。


ネクタイの色は、青。


てことは、同級生か。


そんなことを考えていた時。


その人が立ち上がった。


その瞬間……


私は誰とぶつかったのかを知った。


同時に、胸が高鳴る。


こ、この人は……