スキ、キライ、スキ?

「本当、注意力散漫だよな。」


俺は、ゆっくりとなじるように、そう言った。


佐伯は何も言い返してこない。


と、思ってたら……


「本当……最低!バカバカバカ!!」


「……痛って!」
  

急にキレだして、俺にホウキを投げつけてきた。


は?


何このヒステリー女。


バカバカバカって……小学生かよ。


やっぱ、コイツ……


頭に来る。


ムカついた俺は、佐伯にじりじり歩み寄った。