突然の事に、頭がついていかず、脳内で意味不明な言葉を並べるばかり。


はっと我に返った時には、慌てて高坂の胸をドンッと押し返し、拘束を逃れていた。


「な、何すんのっ……バカっ!」


「は?お前……」


「私帰るから!」


「あ、おいっ!」


高坂の言葉を最後まで聞かずに、教室を飛び出した。


あのまま教室にいると、何だかおかしくなりそうで。


廊下をダッシュしながらも、さっきのことが頭を離れない。


何なの、何なの?