「あのさぁ、ぶつかったことを謝らなかったり、定期届けてもお礼の一つも言えないやつに、そんなことを言われるとは思わなかったわ」


イライラをぶつけるように、言葉にした。


「だから、俺は届けてって頼んでねえって言ったろ。それに、ぶつかったのもお前の不注意じゃん」


どこまで勝手なんだろう、こいつ。


こんなにやなやつ、見たことないかもしれない。


私は手首を掴んでいる手を無理やり振りほどいた。