スキ、キライ、スキ?

どうやら机にぶつかったらしい。


恐る恐る高坂の方を見やる。


すると、冷ややかな目をして、呆れたような顔をこちらに向けていた。


うわ、ヤバい。


前見てないってバカにされる!


これじゃ私、超カッコ悪いじゃん!


穴があったら入りたい気分で、態勢を立て直し、足早に歩こうとした。


なるべく何事もなかった風を装って。


だけど、そんな努力は高坂を前に、無駄だったと思い知る。