スキ、キライ、スキ?

はぁ、とため息をつく。


今日何回目のため息だろー……


その時、ふと聞こえた面倒臭そうな声。


「なんなんだよ、まじだりーな」


ほとんど動かしていないホウキを手に、呟く。


声の主はもちろん高坂。


「よりによって今日日直かよ」


低く、艶っぽい声に、一瞬魅了されそうになる。


私の中で、本能と理性が勝負していた。