しかし、このあと私は、担任の言葉に打ちのめされることになる。




















数分後、ホームルームが終わった。


さっ、帰ろ〜!


陽菜のもとに向かおうとくるっと方向転換。


その瞬間聞こえる、私を呼び止める悪魔の声。


「ああ、佐伯。お前今日日直だったよな?ちょっと頼まれてくれ」


え。


ウキウキはしゃいでいた私の後ろから、あっけらかんとした声を出すのは…担任。


に、日直!?


あたし今日日直なの?


恐る恐る黒板を見てみると……


そこには、無情にも誰かが書いたであろう綺麗な字でしっかりと「佐伯」とある。