頭の中は、さっきのことが離れない。


久しぶりにあんなムカつく奴と出会ったな。


どうせ、あいつも他の女みたいにうるさいバカなんだろ。


もうあいつとは関わりたくねぇ。


何となく佐伯の方を睨んだ俺は、この時にはすでにもう、彼女のことが気になっていたのかもしれない。 


何だかスッキリしない気持ちを抱え、俺の新学期は幕を開けた。