スキ、キライ、スキ?

もしかしたらこれも冷たいのかもしれないけど、俺には充分抑えた方だ。


俺の返事を聞いた女たちは、残念そうな顔をしながら席に戻って行く。


……やっと解放された。


ったく、最初から俺を取り囲むな。


女って生き物は、本当に面倒臭い。 


勝手に俺に「優しい王子様」とでもいったイメージを押し付けては、その見返りを求めてくる。


できれば、極力女と関わりたくないっていうのに……


甘ったるい香水の匂いに、ケバケバしい厚化粧。


おまけに、態度がデカい。


まあ、さすがに慣れたけど。


俺は鬱々とした気分で席に着いた。