スキ、キライ、スキ?

……うっざ。


異常なまでの大音響に俺は顔をしかめる。


耳障りなんだよ!話しかけんな!


……本当はすぐにでもこう言ってしまいたい。


でも、下手になんか言ったらめんどくせーし……


「無理。」


軽く睨みつけその二文字だけを言った。


今まで、こうやって何度囲まれたことか。


その中で俺は学んでいった。


女を相手にするときは、下手なことを言ってはならない。


そうでもしないと、泣かれるか、周りに非難されるかのどちらかになる。