「ねぇー、高坂くーん!今日遊ぼー?」


「暇ならぁ、カラオケ行こうよぉー」


さっきのことを頭の中で回想していた俺は、誰かの声で急に現実に引き戻される。


あー、俺取り囲まれてたんだっけ。


こいつら、いつになったら離れてくれるんだよ。


俺が不機嫌そうな顔してんの、気づかねーわけ?


ストーカーかって。


さっきから、耳元でキャーキャーうるさいっての。


騒ぐなよ、迷惑だから。