前言撤回。


あんな奴、カッコよくもないし、憧れもしない。


さっきまでの、うきうき弾んだ気分はどこかに飛んでいってしまった。


なにが運命の出会いよ。


バカみたいなことを考えてた自分にも怒りの矛先が向く。


少女マンガのキラキラした運命の出会いなんて、実際にあるわけがないんだ。


ぶつかったのは優しい運命の人じゃなくて、性格の悪い悪魔だったんだから!


こうして、楽しい気持ちで始まるはずだった私の新学期は、最悪の状態で始まったのだった。