初恋はアイドルでした。

私は勢いよく走り出した。
コンビニをでて彼の姿を探す。

けれど、彼の姿は見当たらない。

boysMan。

それは、私でも知ってる超有名なグループ。

五人グループで、確か年齢は私と同じくらい。
それか、少し上。

クラスで女の子達が騒いでいる。
すごくかっこいいと。

名前なんて知らないけれど、あの香り。
鼻に残るあの香り。

心臓がドクドク音を立てている。
私はさっきのコンビニに戻って、boysManの雑誌を手に取り、「お母さんに見つからなきゃいいよね。」
そう呟きレジへ向かった。