「ありがとうございました」

お客さんを見送ったあたし。

そぅあたしは、風俗嬢として働いていた。

けど、彼に出会う前まではね。

待機中に携帯の、あるサイトに入って見ていたあたし

(あっ・・・いつも来てコメくれる人だ・・・。また、来てる)


雅です。
美優さんよかったら、今日ご飯でもどうですか?

(うーん・・・ご飯ねぇ)

あたしは、返事を返した。


美優です
わたしでいいなら・・・
あっ、電話ください
非通知でもいいので
080-xxxx-・・・・・です。
待ってます。

(送信っと)

絶対に、来るはずもないって思っていた時、

電話がなった。

しかも、非通知で

「もしもし」

電話にとったあたし。

「もしもし、雅です。美優さんですか?」

「はい。美優です」

「あの・・・今日大丈夫?」

「うん。店12時に終わるけど、大丈夫ですか?」

電話で待ち合わせとかを決めていた。

「じゃ、あとで」

電話を切って次のお客が来るのを、待っていた。

終わりの時間になって、清算して待ち合わせの場所に向かった。

車が1代止まっていたの見つけて声をかけた。

「あの、雅さんですか?」

「はい」

相手は、そこそこの年齢だった。

そこから、大とあたしの出会いだった。

車に乗ったあたし。

「俺、大って言うんだ。美優ちゃんは?」

「瞳」

あたしは、答えた。

ココから、大と付き合うのは予想もしなかったし、

あたしの人生がリセットされることも思わなかった。

「なんて呼べばいい?」

「なんでも」

「じゃ、ひーちゃんで」

「いいよ、なんて呼べばいい?」

「なんでもいいよ」

「じゃ、大ちんって呼ぶね」

って言ったものの可愛すぎか?て思った。

ご飯を食べて、お決まりの夜。

大とあたしの初めての夜は、大の家だった。

「あっ、あたし用事あるから、帰るね」

「ちょっと待って、はい」

(か、鍵・・・)

渡されたのは、カギだった。

「いいの・・・?」

「うん、あしたも来ていいよ」

「ありがと」

一夜限りだと思っていたあたし。

けど、こんな人初めてだった。