手紙を書き終えた私は、深く深呼吸をして眠りについた。

このまま目が覚めないんじゃないかってぐらいに。

眠っていた時真っ白な空間に吸い込まれた気分になった……

『唯の名前はね、優しくて誰にでも愛されるようにって意味で付けたのよ。』

『そうなの?お母さん』

『そうよ、お母さんもお父さんも唯の笑顔を見るだけで幸せなの』

『そーなんだ』

この会話、確か小学生の時の?って事は夢の中!?

あれ?なんか騒がしい……

「………い!唯っ!起きろっ」

「…………優……太っ?」

「唯っ!?良かった……」

「あ……れ?お母……さん、な…で、ない……てるの?」

「……うぅ……本当に良かった、唯、今あなた昏睡状態だったのよっ!」

「え……?」

「このまま、目を覚まさないんじゃないかと思った……うっぅ…」

そっか、だからこんなに管が繋がってたんだね……

「二……人……とも……ごめん……ねあの……ね、つく…えの上に手紙あるから……」

「「わかった」」

「(コクン)」

「今……ま、で……ささ…え、て…くれ…て、あ……り……が…とっ……」

「「唯っ!!!」」

もう思い残す事なんてない、私は幸せな人生を謳歌したんだ……もっと生きたかったけど、どうしようもないんだろうな……