唖然とだらしなく目口を開く自分に

彼女は少し表情を歪めながら

額を自分の肩にぶつける


好きなの、と


自分の願望が空耳になって聞こえたのか

彼女が蚊ほどの声で呟いたのか

どちらなのかは分からないけど


自分の肩に頭を預ける彼女をそっと

彼女の存在を確かめるように

捕まえるように

抱きしめる、私