ちょうどそのときだ。壁の外からパトカーのサイレンが聴こえてきて、しかもその音はどんどんと大きくなり増えてくる。


今ほどこの音を嬉しいと感じたことはない!


もしかして騒ぎに気づいた人が通報してくれたんやろか?


「城川!!ヤベーずらかろうぜ!!そんだけ殴ればもういいだろ!!」


「これでちったぁ思い知ったか!?雑魚がイキッてんじゃねーぞ!!土下座しろやッ!!」


しかし、興奮して怒鳴る城川の顔面に、朔夜は唾を吐いた。。


「テ、メ、エ!?」さらに城川は怒りのボルテージを上げるけど、いよいよサイレンはこのホテルで止まった。


「城川!!マジずらかんぞッ!!ヤベェ!!」