状況がのみ込めないまま、気づけば乱闘が始まってた。いきり立った男たちと旦那さんひとりの喧嘩だ。


序盤は次々に男たちを倒したものの、多勢に無勢。20人以上いる相手にひとりで勝てるはずもなく、旦那さんは大勢に押さえつけられた。


そこへ馬乗りになり拳を振るう城川。顔の皮膚が破れたのか血だらけになった。


もちろん、朔夜に殴られた男たちも血だられで、部屋は破壊されメチャクチャ。


「やめてェ!!死んでまうッ!!アンタらひとり相手に寄ってたかって何やねんッ!!男ならタイマン張りィや!!」



朔夜がなんでここに来たのかってことよりも、とにかく私のせいで殴られてる姿を見てたら、胸が張り裂けそうになってきた。



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