支度をすませ部屋を出る。


長い廊下を歩きながら、それを考えて気が滅入っていると、後ろの山瀬さんが呟いた。


「そうや、今朝は尊さまがお見えになってますよ」


「…えっ!?それほんま!?早よ言ってよ!!」



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