「……なに笑ってんだテメ。怖くて頭おかしくなったンか?」


「別に。ただアンタのこと可哀想な人やと思っただけ。バックがなければ何も出来ひんのやろ?親がヤクザなら最強やと思うてんの?」


「……ンダと!?」


城川の顔はみるみる赤くなって、跳ねるように立ち上り、髪を鷲掴みされた。そして火のついたタバコを、私の頬すれすれに持ってきた。


「今すぐワビ入れろや!!さもねーと二度と見れねー顔にしてやんぞブス!!」


「詫びを入れるんはそっちやろ?やれるもんならやってみぃや。うちはアンタらなんかちっっとも怖くないわ」