「ひ、ひぃぃぃぃっ!!!!アンタら何考えてんのぉッ!!!!このスケベッ!!!!変態ッッ!!!!お、ま、り、さーーーーんッッ!!!!」
「アアーッ!!ウッセーー!!少し黙ってろや!!」
とうとうチープなラブホテルの一室に連れ込まれた。ドサッと床に投げ出されて自分を拉致ってきた男たちを見上げた。
20人…いや30人はおる。どう考えてもひとりでは逃げれる状況やない。
「アンタら、うちを誰や思うてんの!?こんなことして…!」
「こんなことして?」
ニヤニヤうすら笑いでタバコに火をつける城川。決して長いとはいえない脚を組んで、ベットに腰をおろした。
「………っ!!」
今ここで、大倭会や御劔組の名前を出したら……うちはこの男と同じや。
親や組織の力を、自分の力みたく勘違いしてるこの男たちと同じや。
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