◇
それからあっという間に時は過ぎ、私が東京に嫁いできて一ヶ月が経った。
その間も、学校では孤立してひとりだったけど、それ以外危険なことは起こらず表面的には平穏に思えた。
旦那さん(西園寺朔夜兼)紫月白夜は、登校したりしなかったり。屋敷でもほとんど顔を合わせることもなく、夫婦と言ってもほんまに形だけやった。
私はといえば、あいも変わらず毎日尊兄ちゃんを想っていた。会えない現実がよけいに想いを募らせる。
なんとか兄ちゃんに会う手だてはないものか。そんなこといつも考えてた。
そんなある日……。
.
それからあっという間に時は過ぎ、私が東京に嫁いできて一ヶ月が経った。
その間も、学校では孤立してひとりだったけど、それ以外危険なことは起こらず表面的には平穏に思えた。
旦那さん(西園寺朔夜兼)紫月白夜は、登校したりしなかったり。屋敷でもほとんど顔を合わせることもなく、夫婦と言ってもほんまに形だけやった。
私はといえば、あいも変わらず毎日尊兄ちゃんを想っていた。会えない現実がよけいに想いを募らせる。
なんとか兄ちゃんに会う手だてはないものか。そんなこといつも考えてた。
そんなある日……。
.

