「………えっ…!?」


一瞬のことで言葉が出ない。身体が硬直したあと、サァーっと血の気が引いた。


こんなんもし、頭に当たってたら死んでたわ……!


パッと校舎を見上げると、三階の窓辺に人影が見えた。でもそれも一瞬のことで、男か女か、生徒かどうかもわからなった。


な、なにこれ?事故?
それとも……誰かがわざと落とした…!?


まさかッ……!?


力が抜けて、ドサッとカバンを落としてしまった。


すこしまえで足を止めていた朔夜と目が合った。鋭い目付きになってる。


もし、もしも、誰かわざと落としたんなら、狙われたんは私?それとも……旦那さん?



.