それから三日が過ぎた。その間、一度も旦那さんにも、この愛人さんたちにも会わへんかった。


この屋敷はやはりそうとう広いみたいや。私はほとんど自室で過ごしたけど、なんや見張られてる気がして落ち着かんかった。




そうこうしてうち、編入した高校に登校する日がやって来た。


その朝、朝食がすむと、用意された真新しいセーラー服に袖をとおした。共学らしい。


私は中学校から、ずっと私立の女子校育ちやから共学は初めて。


新しい学校まで、電車で一駅もない距離やけど、舎弟頭の鬼塚さん自らハンドルをにぎり、車で送ってくれた。


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