押さえられてた両手が自由になったから、無我夢中で寝巻きの袖に手を突っ込んだ。


そしてさっきここに隠した武器をつかみ………それを振り上げた。



が、あっけなく朔夜に手首を掴まれてしまった。


「なにコレ?小夜子コレで俺と戦おうとしたワケ?」


私の手にあったもの、それはさっき見つけた灰皿だった。


武器になりそうなもの探したけど、灰皿くらいしかなかったんだ。


「離して!!離してや!!嫌や、嫌やっ!!」


すると朔夜は肩をふるわせ笑いだした。