「……!?…ヤァ!!!?ちょぉ何すんのっ!!!?」
あっという間に、畳に組敷かれてしまった。薄ら笑いを浮かべてるのに凄い力で。
「小夜子が察してるとーり、俺の命を狙ってんのは組の外の人間だけじゃねー。信用してる奴にしか教えてねー秘密を、小夜子に打ち明けた意味分かるか?」
「………っ!?」
この男は天使なんかやない。美貌に惑わされたら喉をかかれる。そう思うくらい残酷な笑みを湛え、私を見下ろす朔夜。
もっと強面の男を見慣れてる筈やのに、身体がガタガタ震えだした。
「もし俺を裏切ったら……バラバラにして大倭会に送り返す」
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