そうや。
天使のような顔をしてても、どんなに若くて一見そうは見えなくても、


この男は堅気やない。


きっと目玉焼きにナイフを刺すのと変わらん顔で人を殺す。
ヤクザてそういう人種や。


お兄ちゃんやうちの組の人達が纏ってた空気を思い出した。


それにしても気になることがある。
どうして屋敷のなかでまで影武者を立てるんやろ?


もしかして…


そんなことを考えていたら、突然、朔夜は腕を伸ばし私を押さえつけた。



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