「さ、さささ朔夜っ!?…アンタが朔夜やてっ!?!?」


天使のような美しい顔を持つ男を、穴があくほど凝視した。


でも、どこをどう見てもさっきの西園寺朔夜とは似てもにつかない。


や!そもそも同じ生き物にすら思えへんのやけど…??



「だから俺が朔夜だって今言ったじゃん?飲みこみ悪りぃな、小夜子」


すると自称・朔夜は、ドンと胡座をかいで腰をおろした。


「だ、だって…!?さっきと別人やん…っ!?」


「さっきの男は俺の影武者みたいな?」


「影武者っ…!?」


……『みたいな?』…って。


話しについていけない私を見て、朔夜は面白そうにケラケラ笑った。


みた感じ、私とそう歳は変わらないような気がするけど……本物なの!?


「か、影武者って、ふつう本人に似てる人がするんやないの…!?」


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