帰り道――…



俺たち3人は手を繋いだまま、ずっと黙って、足下から伸びる長い3つの影を見つめていた。


でもきっと同じことを考えてる。


草薙尊は……


その女の子に、幼いころの小夜子を重ねて見てたのか。


だからそんな行動を。


俺はずっと分からなかった。

アイツの本心が。アイツの正体が。


この10年、アイツを悪者なんだと自分に言い聞かせていた。



なぁ、お前本当は小夜子をどう思ってたんだよ……。



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