「その鬼塚殺したんは自分やろォ」


「それもテメェの計算だろ?そもそも『小夜子に手を出すな』なんて交換条件、俺の弱味を探るためのフェイクだったワケだ」


「なァ、自分さっきから誰に口利いとんねん?お前の為に骨折った俺に因縁付けよんのか?関東の成金は礼儀て言葉知らんのか?侘び入れんなら今のうちやで」


「はァ?関西の田舎者がほざくな!?お前こそ俺を誰だと思ってんだよ?大倭会の、"たかが若頭"ごときに下げる頭は持ってねェよ!?」


「2人とも落ち着いてや!」


激しく火花を散らす兄ちゃんと朔夜に割って入った。


どっちかが嘘を言ってる…?でもどっちのことも疑いたくない。どんどん胸が苦しくなってきた。