「に、いちゃ…!?何で…!?」


「なんや聞いてなかったんかいな?外の方が気兼ねなく話せると思って」


私が驚いてることに驚くお兄ちゃん。思わず横の朔夜をキッと睨んだ。


ここで待ち合わせしとったならそう言うてや!心の準備できてへんやん!


「病院で会うた時より顔色いいし、元気になって安心したわ。………御劔組の親方さんも難儀やったなァ」


と尊兄ちゃんが私のあたまを撫でてくれたから、カアッと赤くなってしまった。


「火事の始末はともかく、今日は組長さん自ら送り届けてくれたんや。お礼を言わなアカンな」


すると朔夜はしらっと返した。


「何が難儀だ。死ねば殺す手間が省けた思ってるクセに。それに小夜子を手離すつもりはねーよ。
ソレ、俺んだから」


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