寂れた遊園地の入口に車は止まった。


ただでさえここは郊外やし日も傾きはじめてるし、私たちのほかに人の気配なんかない。


錆びてツタの這ったゲートには、『立入禁止』のこれまた錆びたプレートがついている。


「こっから入れる」


朔夜がそのゲートを押すと、施錠されていないのかそれとも壊されたのか、簡単に開いた。


ギギギギギッー…ッと、まるで悲鳴のような音が木霊した。


そういえば、夜は暴走族のたまり場になってるなんて噂があったな。


「ホンマに入るん?ここ地元の族が使ってるらしいで?」


「それがどーした?邪魔ならぶっ潰す」


……そうやった。コイツはそういう男やった。


こうして雑草が生い茂る敷地のなかに足を入れたとき、朔夜のスマホが鳴った。


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