ボッと顔に火がついたように恥ずかしくなって、手でおおう。


すると朔夜は「よってこーぜ」と。


「………は?」


「小夜子の思い出の場所。俺がぶち壊してやる」


「………?アンタなに言ってんの?」


顔をのぞくと、朔夜の瞳は真剣だった。そしてどこか張りつめているようにも見えた。


「俺は今日、小夜子にスゲー酷いことするかもしれねぇ。あのアニキの幻想、ぶち壊すから。お前を傷つけるかもな」


「……げん…そう?」


「あの草薙尊が、本当はどんな男か見せてやる」


そう言った朔夜から覚悟のようなものを感じて、「そんなことない」って言葉が喉からさきに出てこなかった。


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