「旦那さん!?いる!?」


息を切らして朔夜の部屋につくと、考えるより先に戸をあけて、なかに入った。


私物化してる学校の美術室と違って、せまくて殺風景な部屋や。テレビもない。


畳み六畳の和室。その真ん中に朔夜は寝転んでいた。


「だ、旦那さん!?入ってもええかな!?」


「……もう入ってんだろ?」


……確かに。


急激にドキドキしてきた。


おぼつかない足取りで朔夜の近くまで行くと。


「パンツ、見える」




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