いつもと変わらない態度なんかやない。
旦那さんは怒っとる。


かつて見たことないくらいキレてる……!?


「コイツの正体?そんもんよりこの始末どーつける気?若いヤツらまで使いやがって」


朔夜は煙を吐き出すと、鋭いナイフのような瞳で鬼塚さんを見つめた。


"悪魔のように冷酷な男"


いつかのお兄ちゃんの言葉が蘇る。


「私は…あなたの組長の座を…」


「黙れ。言ったよな?『コイツの髪の毛一本でも傷つけるヤツには死んでもらう』って。俺の顔にドロ塗った落とし前つけろ」