「…………?」


目を閉じて2、3秒が過ぎたとき、銃声ではなく場違いな声が部屋に響いた。


しかも、この声は……!?


ハッとして瞳を開けると、出入り口に立っていたのは朔夜だった。


信じられへん。幻かと思った。実はうちはもう打たれて死んでて、夢を見てるのかと思った。


朔夜は普段通りの態度でひょいと積まれた机に座って足を組むと、タバコに火をつけた。


「……だ、だ、旦那さ…!?」


次から次へと信じられんことばかり起こる。コレ全部が夢やないやろか?


「役者がそろったワケだ?」


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