「あらトカレフなんか出してどうするの?族の仕業にするために小夜子様を屋敷から連れ出したんでしょ?なのに、そんな物騒なモノ使えば、プロの犯行だって警察にバレるわよ?」 「心配無用だ。お前らは朝になる頃、東京湾で魚のエサになってる」 そう言って引き金に指をかける鬼塚さん。 「詰めが甘いよ小娘。すべては朔夜様の為だ許せ」 「………やめてッ!!この人関係ないやん!!」 私はギュッと瞼を閉じて、乃愛さんを抱きしめた。