「鬼塚さん……ホンマにアンタがうちを殺そうとしたん……!?」


自分でも分かるくらい声が震えた。『違う』ともう一度言ってほしい。


でも冷たい目を私たちに向けるだけで、鬼塚さんはもう否定しなかった。


「そんなチャチな道具でコレと張り合うつもりか」


「……!?」


それどころか能面のような感情のない顔で、スーツから拳銃を取り出して私たちに向けた。


「……うそ!?」


銃口を向けられるその瞬間までは信じたかった。でもそれも木っ端微塵に砕けた。


鬼塚さんは本気や。


うちと乃愛さんを殺す気なんや…!




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