「……アッ…ぁぁ…!!」


ふざけてるような力やない、明確な殺意。
声も出せない。助けも呼べない。


もうダメや……。


そう思って体から力が抜けた。意識を失いかけたその時。


「グゥ!?」


首を絞めてた相手が、急に悲鳴ともつかない声をもらして私を離した。


「……ッ!?」


やっと空気を吸い込めたものの、意識が朦朧としていたから、そのまま廊下に崩れおちる。力が入らない。


「…はぁ…ハァ…ッ…」


すると相手は、なんと私のうえに倒れこんできた。「ウゥッ…」っと粗い呼吸を繰り返してる。


…なに?なにが起きたん…?に、逃げな…ッ…


自分に覆い被さる相手を必死にどけた。何も見えないけど、ゴツゴツした体つきからして男に間違いない。


「…はぁ…ッ…はぁ…!!」


もたつきながらも、何とか立ち上がろうとしたとき足首を掴まれた。


「待て…ッ…クソアマ!!」


.