「お前、貧血でフラフラやないか。風呂で倒れたらどないするんや。兄妹で照れることあらへんやろ。小夜子の裸なんか、何べんも見てるわ」


「そ、そ、そんなん子供のころの話しやない…っ!?」


「今でも小夜子は子供や。早よ脱ぎ!」


私のわずかばかりの抵抗もむなしく、 あっという間に下着の一枚まではぎ取ら れてしまった。


「やぁぁぁ!やめてぇや!恥ずかしい わぁ!」


けれど私の意見は聞き入れられることな く、お兄ちゃんも平然と裸になり、再び 私を抱いてお風呂へ。


「……ひっ…いぃぃぃぃぃ!?」


分からん!どこ見ていいのか分からん!


尊兄ちゃんと、素っ裸でお風呂に入っ てる。しかも膝の上に抱かれて。


貧血どころか、この状況に倒れそうや!


人よりも貧弱ではあるけど、いちおう胸の膨らみが、いやでもお兄ちゃんの身体に当たってしまう。


お兄ちゃんは、ホンマに平気なんやろか?


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