貧血を起こしてぐったりした私を抱きかかえて、お兄ちゃんは屋敷に戻った。




「風呂やッ!早よ風呂の準備をしぃ!お前 ら小夜子のなにを見とったんやッ!風邪でも引かしたらブチ殺すでッ!」


私にたいする話し方とは人が変わったように怒鳴りちらすと、抱いたままお風呂場へ。


「身体冷えきっとるな。温ったまらなホンマ風邪引くで」


まるでとても大切なものを扱うようにし てくれた……






………のはいいんやけど、兄ちゃんっ!?


「な、なんでうちの服脱がすの!?お、お風呂くらい一人で入れるわ…っ!」


脱衣場で兄ちゃんは、私の濡れた服をどんどん遠慮なく脱がしてく。



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