「はァ……何やってんやろ……」
ため息と一緒に思わず一人言が出る。
やってもぅた。失敗や。でも朔夜がお兄ちゃんをあんな風に言うから……!
や、それよりも離婚するなんて。なんで急に私を突き放すん!?
火事の後、朔夜を独りにできひん気持ちが芽生えた。ほっとかれへんて。この気持ちの正体が兄妹愛なのか、それとも別の"何か"なんか、自分でも分からんけど。
けど肝心の朔夜に必要とされんのなら意味ない。虚しいわ。
なんやねん、朔夜のアホ!
なんでキスすんねん!
さっきのキスが、抱擁が、消えない。触れられたところがまだ熱い。

