「まえに拉致られた時もそうやったけど、なんで……なんでいつも身体張ってまで助けてくれるん?」


「まえのことは関係ねーだろ」


「そうやけど…!」


「俺、小夜子に惚れてるから」


「……………えええええええええええッ!?」


「…っとでも言えば満足?ンナわけねーだろ?ばーか。小夜子みたいな貧乳!」


旦那さんは、ここでようやく以前のような小悪魔っちゅうか、意地悪ないつもの顔をのぞかせた。


「な、な、なななナニ!?なんやの!?それ!?」


「動揺しすぎじゃね?」


一瞬でもドキッとさせられたことが頭にきた。けど、朔夜が変わったと感じたのは気のせいやったかも…って安心した。


なのにそれもつかの間で、すぐに朔夜は真顔になり、


「そう言や小夜子が入院してるとき、あの男来たらしいな」


「………え!?」


それって…尊兄ちゃんのこと?


「火事に託つけ、小夜子を取り戻すハラなんだろ。そして因縁つけてうちを潰す気か」


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