「…………なんやて…?」


「西園寺朋華。それが本当の名前や」


「……さいおん…じ……とも……か?」


指先が冷えて、身体が震えだした。こわくて聞きたくない気持ちと、真実を知りたい気持ちが攻めぎあってる。



「そうや。そしてホンマの父親の名は西園寺勲。母親は西園寺ゆえ。朔夜は二卵性双生児の実兄や。つまりお前は元々、西園寺家の血をひく人間なんや」


「黙っといたこと堪忍や」と、兄ちゃんは長い睫毛をふせた。


「し、信じられん……それホンマのことっっ!?うちの名前が"朋華"!?」


「そうや。今から16年前……お前と朔夜を産んだ西園寺ゆえは、妹のお前だけを連れて家を出た。先代の暴力に堪えきれんかったそうや」


「……」


「けんどそんとき先代さんは、男子の朔夜だけは手放さん言うたから、仕方なしに泣く泣くおいてったそうや」



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