「……ありがとう、兄ちゃん。ホンマにありがとう。……でも朔夜は………最初はうちも冷たい男って思ったけど、そんなに悪いやつちゃうよ…?」


すると兄ちゃんは目を細めた。


「やっぱり惹かれるものがあるんやな」


「ちゃうよ!だからなっ…」


「小夜子、話戻すけどな、朔夜の妹、」


「妹さんて、子供ん時死んではったんやろ?」


「朔夜はそんな事までお前に話したんか……?まあエエわ。そう、朔夜にはそう伝えたんやけどな、実は死んでへん。生きとる」


「え……そうなん?」


「ああ…生きとるよ。間違いない。俺はその妹がどこで何してるのかも全部知っとった」


「ほな、なんで死んでるなんて嘘ついたん?」


「その方がエエと思ったからや。世の中には知らん方がエエ事もあるやろ」


「なんのこと?意味がよぅ分からん」


「西園寺朔夜が探してる妹っちゃうのはな、お前や小夜子」


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