「ホ……!?惚れてへんよッ!!!!うちはそーいうこと言うてんのとちゃうよ!!!!だ、だって朔夜はうちを助けたせいで死にかけたんやで!?!!そんなん、責任感じるの、申し訳ない思うんフツーやん!!!!惚れたとか好きとかちゃうよ!!!!」




ベットに仁王立ちしそうな勢いで言うと、兄ちゃんは「まぁまぁ」と苦笑いした。


「なんとなく、そうなりそうな気ィもしとったけど…」


「だ、だからちゃう言うてるやん!!!!」


自分でも分かるくらい顔を赤くして否定した。胸がばくばくして呼吸も苦しい。


なんやろ、ムキになるほどまるで言い訳してるみたいや。


すると兄ちゃんは急に真顔になって、
「けどアカン。アイツはアカンよ」と静かに言った。


「…アカンもなにも!別に好きやないし!」


「ならエエんやけど。…けどやっぱ兄ちゃんはお前が心配や。やっぱりこんな結婚は間違ってた」


「…!?尊兄ちゃん…?」


「せめてお前に話しとくべきやったかもしれん」


「……なんの、話?」


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