兄ちゃんの真剣な眼差しに、思わず息をのんだけど、鬼塚さんが話を遮った。
「朔夜様がこんな状態のときに、そんな重大なことを一方的に?私の面子も立ちません」
きっと普通のひとなら、ビビって目を反らしてしまう鬼塚さんの眼光にも、兄ちゃんはまったく怯まない。
むしろ鬼塚さんを威圧する勢いで凄んだ。
「面子?お前の面子やて?そんなしょーもないモンと小夜子の命とどっちが重い思うてんねん?」
「……ッ」
「夕べのボヤは放火やったんやろ?御劔組はどないなっとんねん?命狙っとるヤツがウロウロしてる所に大事な妹おいとくアホがどこにおるんや?文句があるんなら警備くらいちゃんとせぇや」
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「朔夜様がこんな状態のときに、そんな重大なことを一方的に?私の面子も立ちません」
きっと普通のひとなら、ビビって目を反らしてしまう鬼塚さんの眼光にも、兄ちゃんはまったく怯まない。
むしろ鬼塚さんを威圧する勢いで凄んだ。
「面子?お前の面子やて?そんなしょーもないモンと小夜子の命とどっちが重い思うてんねん?」
「……ッ」
「夕べのボヤは放火やったんやろ?御劔組はどないなっとんねん?命狙っとるヤツがウロウロしてる所に大事な妹おいとくアホがどこにおるんや?文句があるんなら警備くらいちゃんとせぇや」
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